始まりの時

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勇気はと言うと、クラスの連中に飽きもせずにちやほやされながら、皆でどこかに行くようだ。 「おーい錬次、これから皆で遊びに行くんだけどお前も来いよ」 「お前行ってこいよ」 「分かったよ」 俺は基本的に大勢の人と一緒に居ることが好きじゃない。 「私と一緒に帰ろうっか」 これもいつもと一緒なのだが何故かいつも乱が俺を誘ってくるのだ。 「おう」 そう言うと乱はクラスの連中にお別れの挨拶をして、俺の隣にきた。 「あー何かお腹減った」 「何か食べに行く」 「そうだな、今日はラーメンでも食って帰るか」 俺の家の両親は共働きの為、いつも帰ってくる時間が遅い、その為いつも晩飯をどっかで食って帰ることにしているのである。 乱は、そんな俺を気遣って着いてくるわけでは無く、乱の家は少々複雑な家庭を持っている為、元々外食が多いのだ。 毎日こんな事をしているせいか、周りからは付き合ってるなど言われるが、そんなことは全く無いのだ。 「ラーメンだったら駅前に美味しいお店出来たらしいから、そこいってみない」 「んじゃあ、そこにするか」
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