始まりの時

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やっぱり店内は殺風景な感じになっている。客は4人しか入っていなかった。 テーブルとカウンターが有ったが俺達はカウンターに座り、それぞれ食べたいものを注文した。 「なぁー知ってるか?最近の通り魔事件の事なんだけどよ」 どうやら他の客が、ニュースの話をしたいるような声が聞こえてきた。 「通り魔がどうかしたのか?」 「何でもあるゲームが関係してるらしいぞ」 「あるゲームってなんだよ」 「俺も良くわかんねぇーんだけどさ、何かネット上で盛り上がってんだよ。んでそのゲームを知った人間が殺されてるって話だぜ」 「マジかよ。何か都市伝説見たいじゃん」 俺はこの話の内容が妙に気になってしまった。都市伝説と言うものはこの世界にも沢山あるが、どれも下らない物ばかりだ。 ある学者は「都市伝説の大体は人が死んでいるから、それを他人に話すことは不可能」だと言っていた。 確かにと俺もそう思って居たのだが、何かこの話だけは違う気がした。 「ねぇ錬次ってば」 「ん」 どうやら俺は人の話に夢中になって話に気付かなかったみたいだ。
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