第一話

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その日は、昼ごはんができる前に、 リビングまで降りて、 飲み物を持ってこようとしたとき、 ふと、隣の部屋から母親と父親の話が、 秋を苦しめる。 「あの子ずっと鏡の前で話してるのよ」 「それは前も聞いた」 「精神科連れて行くべきなのかしら?」 「それはお前が決めることだ」 「でも、あなたーーー。」 秋は近づいてくる音に気付き、 走って自分の部屋まで、 戻り鏡の前に立った。
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