第一話

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「大丈夫、秋には私がついてる」 その一言、たった一言で秋の勇気になる。 「いる」 「あっやっぱり、みんな待ってるよ」 「わかった」 去っていく音を確認して、 ため息をついた。 「ほら、私がいれば大丈夫でしょ?」 ニッコリほほ笑む光に、 ニッコリとほほ笑み返し、鏡をしまい、 クラスへと帰ると、 遅いことに腹を立てた生徒が、 秋を睨んできた。
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