私の小さな不幸自慢

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私の記憶上、母親に一番始めに「いらない」に準ずるような言葉を言われたのは、幼稚園に入る前だったような気がします。 私が幼稚園に入園したのは五歳の時ですので、それ以前。 幼いながらに冷静に、母親に言われた言葉をただ受け入れた。しっかり、はっきりと何を言われたかまでは覚えていません。 正確には、幼過ぎて、端的に脳みそに記憶しただけなのですが… 「いらない」 その言葉が、耳から入って鼓膜を揺らし、脳みそを流れて、血液に染み込み、全身を巡る感じ。 今の語彙力であの時を形容するならば、嘘偽りなく、こんな感じ。 頭の天辺から冷静に、「いらないのかぁ…」なんて、受け止めた… 今思うと、こんな子供奇妙悪いですが(笑) 普段は世間一般で言われるような、所謂「普通」の子供でした。 .
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