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振り向くと、東條さんが爽やかな笑顔で、俺も残業前に休憩したいから待ってて欲しい…と言って来た。
なぜ?
ボーゼンとしてあんぐり口を開けていたら、横から…
「ヒデくん、
川崎さんの事、気に入ったのかな?
まぁ、頑張ってね。お先にー」
なんて、山瀬さんが私に囁きながら帰って行った。
東條さんのさっきの一言で、休憩に行く事が出来なくなった私は、仕方なくまた作業を開始。
ポツリポツリと、皆が、お先!っと帰って行く。
何時の間にか、私と課長と東條さんの三人だけになってしまった。
静かになった空間に、二人の声だけが響いている。
いつものようにチラ見すれば、課長の真剣な顔が…
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