優しさの裏側 (課長編)

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少し抜けてて、人見知りの激しい性格。 それが最初に持った印象。 うちの部署の山瀬さんがやかましいぐらいに元気があるから、隣りにいる彼女が余計に大人しく感じてしまうのか…な。 でも… 呼べば、必ずと言っていいほど俯き加減で歩いてくる。 うーん… 嫌われているんだろうか? 一時期、真剣に悩んだもんだ。 決して仕事が出来ないわけじゃないけど、突出して褒めるべき所は見当たらなくて、もっと積極的に行動してくれたら伸びるだろうな…と考えていた。 いつからだったか、やけに視線を感じるようになって、顔を上げればバチッと目が合う。 その瞳がやけに艶やかで、普段の彼女からは想像もつかないような色気を感じ、毎回ドキッとさせられていた。 な、なんだ…? すぐにその瞳は逸らされて、仕事を再開させる彼女を暫し見つめるも、視線は合わない。 それを残念に思うのは不謹慎だけど、気にはなる。 何か悩みがあって、上司の俺に相談したいと思ってる? でも迷ってるから目を逸らすの? 分からない。 彼女から何か言ってくるまではそれには触れず、見守る事にしようと決めていた。 そんな矢先ーー、
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