視線の先

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課長…、好きです…。 そんな物思いに耽っていた私を、細めた切れ長の目の端が捉えていたとは、全く気付いていなかった。 「川崎さん、遅くまでゴメン。 どこまで進んだ?」 最後の一枚を入力し終えた所で、秋山課長の声。 「あ、今終わりました」 「川崎悪いな。 休憩に一緒に行こうと誘ったのに話し込んでしまって…」 東條さん…。 貴方のお陰で休憩には行けなかったけど、いつもより多くの時間、課長を見れました。 感謝してます。 言えないけど…。 「じゃあ、課長、東條さん、お先に失礼しま…」 「川崎。」
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