ターニングポイント(最終章)

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「ーーなぁ、川崎。 お前さ、ホントに俺が好きなんだよね?」 東條さんの部屋に着くなり、イキナリの第一声がコレだった。 「なん、で、です?」 もう私の想いは告げていたから、聞かなくても分かってるハズなのに… 口元の青アザ部分を指でなぞり、なぜかやけに真剣な表情を浮かべる東條さん。 って言うか……、私が口にするより、貴方の「好き」の言葉が聞きたいんだけど… 「なんで俺を選んだのかを聞かせてくれたら、俺も…、ちゃんと言うからさ。」 ず、ずるい… その言い方は、ずるいです。 「なんでそんなこと、言わなくちゃいけないんですか?」 これ以上、私だけが気持ちをさらけ出すのは嫌だ。 「いいから言えよ。早く。今すぐに。」 チッと、舌打ち付きの俺様発言が返ってくる。 「……」 言いたくない。 すごく、言いたくないです。 そんな態度の東條さんにもだけど、 選んだ理由、実は私もよく分かっていないから。 なんて… 今の不機嫌な東條さんに言ったら、 私は、一体どうなるの?
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