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「えー、じゃあ、ごほん」
メーコがわざとらしい咳払いを一つ。
「メーコの天使ってナニ?講座ー!」
パチパチパチーっと口で言う。
そこは手を叩けし。
「はい、と言うわけで!天使の仕事について説明しまっす!」
「なんで急にテンションが上がったんだ」
「私語はつつしんでくださーい。ぶちのめしますよー」
何だか疲れるなぁ。
メーコがくるっと回り得意げに話し出す。
「我々天使はぁ、肉体を失った魂や生前の世界に残ってしまった可哀想な魂を救うお仕事をしまーす。つまり魂の回収でーす。ウィー!」
「ウィー」
「生前の世界に取り残された魂というのは二種類ありまーす。一つは、『未練のある魂』も一つは『死んだことに気づいていない魂』です!マヌケだねフゥ!」
「フゥ」
「お前の肉体を失った魂の回収をしたのは私なんだぞー!すーごーいーだーろー!」
「すーごーいーねー」
「はいじゃあ皆分かってくれたかな?まった来週~」
「ばいばーい」
馬鹿なやり取りだったが大体分かった。
なるほどなるほど。
天使らしい仕事じゃあないか。
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