11人が本棚に入れています
本棚に追加
何分か何時間か分からないが、波打ち際をひたすら辿って行った結果、
海「誰も居ない……」
結論として誰も見あたらなかった。周りに人影がないのは勿論のこと、町のようなものすら無かった。
海(そもそも何でここにいるかも分かんないのに、何でこんな事してんだろ?もう疲れた……。)
海人は砂浜の上に倒れ込んだ。
海(疲れっていうか景色に飽きた。何一つ変わった感じがしない)
ザザーン
海「…………。はぁ~」
海人はため息を吐きながら、ゆっくりと立ち上がると、また歩こうとした。が、
………い、……ーい、…ーーい」
その前に、何処からか声が聞こえた。
どの方向から聞こえたかは分からなかったが、男性の声だった。まだまだ距離が離れているせいか、声は小さかったが段々近づいているように聞こえた
海「!!?声が聞こえる。おーーい、こっちだーーー!!」
精一杯声を張り上げる。これなら、相手も気づいてくれる筈だ。
「全く、その場から動かないで下さい。わざわざ、探すはめになったじゃないですか」
しかし突然、後ろからはっきりとした声が聞こえた。
海「うおっ!?」
と、聞こえた声に驚きながら振り返った。
最初のコメントを投稿しよう!