あなたの願いを叶えましょう

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「お兄ちゃん起きろーっ!」 バシッ 「がはっ!?」 朝っぱらから僕の腹を激痛が襲う 目の前にいるのはとても日本人とは思えない銀色の長い髪に赤い目の少女 どうやら妹の吟乃(ぎんの)に竹刀で腹を叩かれたらしい こんな起こされ方は絶対ないよね? まぁ、僕が妹に「僕はなかなか起きないから毎朝これで起こしてくれ」と頼んでいるのだ 「お兄ちゃんおはよう」 「お、おう…」 本当なら可愛い妹に良い笑顔を見せて挨拶してやりたいのはやまやまだが、自分から頼んだとはいえ腹が痛すぎる 「お姉ちゃんがもう朝ごはん作ってるよ。早く来ないと置いていくからね?」 「わかった…すぐ行く」 吟乃ちゃんが去ったあと、僕は痛すぎる腹を抱えならが学校に向かう準備を済ませ部屋から出て、階段を降り、一階のリビングに向かう 「あ、狭弥、遅かったな」 このやけに男気のあるのが僕の姉貴、雪乃(ゆきの) 黒くて長い髪を後ろで束ねていて、こっちは逆に日本人って感じの人だ 目の色は吟乃と同じく赤いがカラコンで隠している そして狭弥(きょうや)というのがどうやら僕の名前 ってか僕の名前である 姉ちゃんは寝間着姿で暢気に卵をかけご飯を食べていた 「姉ちゃんだってまだ着替えてないじゃんそれに…」 「なに?」 「吟乃ちゃんからご飯作ってるって聞いたけど…もしかしてそれで作ったって言うんじゃないよね?」 僕はテーブルを指差す そこにはお碗に入った白い、それは真っ白なご飯と明らかに冷蔵庫からだしたばかりであろう卵があった 「もちろんだ!」 「もう姉ちゃんにご飯の当番任せるのはやめるよ…」
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