助けてくれたのは天狗の少女

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中に戻ると翼の少女が取材を始めると言い出した。 話によるとどうやら新聞を書いているらしく、外来人である水樹に興味があるようだ。そもそも外来人とは何なのだろうか。 まだ声が出せないので紙とペンをジェスチャーで要求すると、万年筆を渡された。これでコミュニケーションが取れるだろう。 先ずは自己紹介から始まった。翼の少女が射命丸 文といい、看病をしてくれた少女は犬走 椛という事が分かった。 「それじゃあ質問なんですが、あなたはどういう人ですか?」 どういう人かと聞かれても応えるのに困る。 とりあえず趣味は山登りとサバゲーと応えておいた。そして数々の質問に応えていった。 「じゃあ最後になりますが、貴方はどやってこちらに来たのですか?」 こちらとはどういう意味だろうか? と応えると 「そりゃあ幻想郷に決まってるじゃないですか」 と言われた。 幻想郷って何? 「椛……貴女は3日間何をしていたんです?」 射命丸が犬走を睨む。 「いやだって口も利けないし重傷でしたし……」 「はぁ。まぁいいです」 射命丸が落胆したのち、説明が始まった。 簡単な説明によるとどうやら幻想郷というのは水樹がいた世界とは結界で仕切られた別の世界であるらしい。 こりゃとんでもない所に迷い込んでしまったようだ。
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