プロローグ

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この世の中はなんて理不尽なんだろう。 人間は皆平等。 これを言い始めた人間は、きっと薄っぺらい思惟を持ち合わせた偽善者に違いない。 神なんて、人間が自分たちの存在過程をもっともらしい理屈で追求した末の妄想に過ぎない。 もしこの世を創造できるほどの絶対的な力を持った神が存在するというならば、なぜ人間たちは戦争が絶えない?なぜ飢餓に苦しむ?なぜ格差社会が生じる? 考えること自体、ナンセンスか。 どうせ自分は死ぬ。 こんな矛盾だらけの世界、こっちからリタイアだ。 宿命という言葉があるように、自分は望んでこの世に生まれ落ちたわけではない。 生きるか死ぬか、その選択権は自分にある。
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