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キーンコーンカーンコーン
今日もまた長い一日が終わった。
クラス中の奴らが背中を伸ばし、ざわつき始める。
その中に僕はいた。
名前は“寺門 真”(テラカド マコト)高校2年生
性格は暗いが、いつもは明るく振舞っている。
明るく振舞っていると言ってもあくまで自分なりに、
周りがどう思っているのかなんて知らない。
だからこそ人付き合いは嫌だ。
「真、帰りにボーリング行かね?」
金澤健人 が俺を遊びに誘ってきた。
金澤はクラスのお調子者でいつも笑いの中心になっている。
「いいけど他に誰来るんだ? 大人数なら俺はパスかな」
正直、誰かと一緒にいると疲れる。
明るく振舞うと言う作業はイメージ以上に神経を削るのだ。
だから早く帰りたいものだが…
友達付き合いと言うやつだ。
ただ、僕の性格は最初からこうだった訳ではない。
それだけは分かっていてもらいたい。
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