~日常~1

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「そうだなぁ……いっそのこと広木でも誘うか!!」 金澤はニヤニヤしながら言ってきた。 広木 孝太 頭がいいが鼻につくやつ。 クラスの中であまり良い評判を聞かない。 それを後ろの席で荷物を片付けながら聞いていた 内藤 駿介 が 「どうせそんなこと思ってねぇーだろ。それに誘ってもしらけるだけだぞ」 確かにそうだが、わざわざ口に出さなくても…… クールと言うか酷と言うか…… 内藤はこういうやつなのだ。 「ジョークだろジョーク。真に受けんなって。つか広木いたらどうすんだよ!!」 金澤は内藤の発言に慌てていた。 内藤は顔色一つ変えず、黙々とプリントを片付けていた。 「広木がいないの知ってて言ったんだよ」 そう言うと内藤はバックを肩にかけ、俺らに背を向け帰ろうとした。 「帰るのか?」 僕が尋ねると “用事がある” とだけ言って帰った。 最近の内藤はこんな感じだ。何かあるのか……
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