~日常~1

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「おっ!!塙ここにいたのか。今日のカラオケ遅れて行くわ、皆に伝えといてくれや」 どうやら春日も塙を捜していたようだ。 「なんだよ やっと見つけたと思ったら遅れんのかよ」 残念そうに塙が言った。 「広木が俺の彼女を付け回しやがるんだ。だから一発ぶん殴ってやるんだよ」 春日は眉間にシワをよせている。 「げっえ!!広木ついにストーカーかよ。 いつかやるんじゃないかとは思ってたが」 呆れた表情だ。 ただでさえ評判が悪いのだからそうもなる。 「昨日の8時ぐらいに暗闇に紛れて後をつけたらしい。 学校の裏の道は暗いからな」 春日は状況を説明していたが僕は春日の話を納得できなかった。 「8時?昨日の8時ぐらいに塾から出てくる広木を見たぞ。 遠くからだったけどウチの高校の制服着てたし、何より広木と同じエナメルのバックだったから間違いない」 そう僕は昨日の帰りに広木を見たのだ。
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