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「おっ!!塙ここにいたのか。今日のカラオケ遅れて行くわ、皆に伝えといてくれや」
どうやら春日も塙を捜していたようだ。
「なんだよ やっと見つけたと思ったら遅れんのかよ」
残念そうに塙が言った。
「広木が俺の彼女を付け回しやがるんだ。だから一発ぶん殴ってやるんだよ」
春日は眉間にシワをよせている。
「げっえ!!広木ついにストーカーかよ。
いつかやるんじゃないかとは思ってたが」
呆れた表情だ。
ただでさえ評判が悪いのだからそうもなる。
「昨日の8時ぐらいに暗闇に紛れて後をつけたらしい。
学校の裏の道は暗いからな」
春日は状況を説明していたが僕は春日の話を納得できなかった。
「8時?昨日の8時ぐらいに塾から出てくる広木を見たぞ。
遠くからだったけどウチの高校の制服着てたし、何より広木と同じエナメルのバックだったから間違いない」
そう僕は昨日の帰りに広木を見たのだ。
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