「なぜ、あたしは生まれてきたの?」

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ガバッ 美希は勢いよく頭を挙げた。 見渡すとそこは、紛れもなく教室であった。壁に掛けられた白の丸い時計は7時12分を差していた。まだ、誰もいない殺風景な教室。 (…またアノ夢) アノとは、未だに続く虐待の夢。確か自分が5歳位だった。 静かな教室に秒針の音だけが鳴り響く。 (何故あたしは生まれてきたの?) 窓の外の青空に向かって囁いた。 、
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