始まり

2/3
前へ
/3ページ
次へ
僕の名前は『時和 周』 その力に気づいたのは高校に入ってすぐのことだ。 入学式が終わり帰路につく途中のこと 早くうちに帰ろう、そう思いつつ歩いていたところふと目の前を女の子が横切った、 よほど急いでいるのか周りが見えていないようだ そこで僕は気づいてしまった 女の子めがけてトラックが接近しているのが マズイ!気がついたらもう僕は走り出していた 早く 速く 追い付くんだ! 「危ないっ!」それと同時に僕は女の子を突き飛ばしていた 間に合った、だけど僕は間に合わないようだ 迫るトラック、ここで死ぬのかな そう思った矢先、頭のなかに小さな時の記憶がフラッシュバックしてきた これが走馬灯、ここで人生終わるんだな もうトラックは目の前に来ている もしも″時間が止まれば″いいのに カチッ そんな音が頭のなかに響いた 目を開けると周りのもの全ての時が止まっていた
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加