0人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の名前は『時和 周』
その力に気づいたのは高校に入ってすぐのことだ。
入学式が終わり帰路につく途中のこと
早くうちに帰ろう、そう思いつつ歩いていたところふと目の前を女の子が横切った、
よほど急いでいるのか周りが見えていないようだ
そこで僕は気づいてしまった
女の子めがけてトラックが接近しているのが
マズイ!気がついたらもう僕は走り出していた
早く 速く 追い付くんだ!
「危ないっ!」それと同時に僕は女の子を突き飛ばしていた
間に合った、だけど僕は間に合わないようだ
迫るトラック、ここで死ぬのかな
そう思った矢先、頭のなかに小さな時の記憶がフラッシュバックしてきた
これが走馬灯、ここで人生終わるんだな
もうトラックは目の前に来ている
もしも″時間が止まれば″いいのに
カチッ
そんな音が頭のなかに響いた
目を開けると周りのもの全ての時が止まっていた
最初のコメントを投稿しよう!