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ドサッ「あ痛っ!!」
地面に落下した、痛みに悶えながら身体を起こし周囲を見渡すと
そこはやはり時間が止まっていた
『?』が僕の頭のなかを埋め尽くす
不思議、そんな言葉じゃ物足りないほどに未知の世界だ
道路の先を見ると先程の女の子が突き飛ばされた状態で時間が止まっていた
とりあえず無事だったようだ
よかった、ホッとした矢先
ガチリ
時間はまた動き出した
ブォォォォォ!
トラックが通りすぎる音がする。
ドサッ「痛いっ!」
あ、なんかデジャビュ
見ると女の子が倒れていた、僕は女の子に手を差しのべた
「大丈夫?」
女の子は僕の手を取りながらこう言った
「君が助けてくれたの?」
「う、うん、まぁ」
すると女の子は
「ありがとう!私、急いでると周りが見えなくなるから・・・」
「そ、そうなんだ・・・」
こんな時コミュ障じゃなかったら気の聞いた台詞のひとつやふたつ
出てただろうに、悩んでる僕にはお構い無しに女の子は
「君、名前なんていうの?」
「えっと、時和 周 き、君は何て言うの?」
そう言うと
「私?私は佐山 京子 よろしくね周くん」
「うん、よろしく えっと・・・佐山さん?」
「京子でいいよ、今日は助けてくれてありがとう!じゃあね周くん」
そう言うと京子は風のように去っていった
「不思議な子だったなぁ」
それが僕と京子の出会いだった
その日はとても寝れなかった
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