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「はい!」
髪の毛の先が少し天然パーマの生徒が手をあげた。
確かこの人は2年の先輩だったはず。
「僕は転校生が許せません!隊長に怪我させて最近は日向様にも迷惑をかけていると聞いています.....だからっ」
「制裁.....ですか?」
「はいっ」
周りの生徒もざわざわと騒ぎ始める。
「...それはホントに日向や春人の事を思っての事ですか?」
「そうですっ」
「あの転校生は話を聞かないし暴力をふるう可能性があるので危険です。なので制裁は許可できません」
「皆で力をあわせてやればっ!!」
「皆でやれば.....!」「そうだよね」などちらほらとそんな話し声が聞こえてくる。
「制裁を許可してくださいっ!!副隊長お願いしますっ」
生徒達の真剣な視線が集まる
たが.答えは決まっている。
「許可できません。」
俺の言葉に会議室に響く。
先輩がギュッと手を握りどうして.....と呟いた声が聞こえた。
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