猫の心人間知らず

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「クロ、おいで~。」 人間その2が私を呼んでいる。 私は眠いのだ。見てわからないか。 しかし、どうしてもというのなら遊んであげよう。私は優しいからな。 「はい。クロが好きな猫じゃらし。」 ぴょこぴょこ動くそれはとても魅力的である。 叩きたいという欲求に勝てない。 あぁ、楽しいなぁ…。眠気も吹っ飛ぶくらい楽しいなぁ。 ……1時間後…… 「ご飯よ~。」 「は~い。」 人間その2は台所に向かう。 ……ふぅ。人間の遊びに付き合うのは大変だ。 私のお昼寝を邪魔しておきながら飽きたらやめる。 なんと身勝手な生き物だろうか。 ……もっと遊びたいよぉ。
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