二度目の出会い

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 彼女と初めて会ったのは幼稚園を卒園する直前くらい。  今思えば、どうしてか彼女は幼稚園には行ってなかった。  ある日、近所のとある公園にいて、幼稚園帰りの俺が立ち寄った、そこで出会ったんだ。  公園にはいつものように、砂場や遊具で遊ぶ同じ年ぐらいの人間や、小学生だろうか、サッカーをしている年上の人間たちがいた。  そんな中に、彼女もいた。    砂場で、同年代の友達数人と遊んでいたんだ。  その友達の中には、俺の仲が良かった友達もいて、俺はそこに遊びに行った。  有渚を見たのは初めてだったけれど、気に留めたりもなく遊んでいた。    だけどいつの間にか、当時の《ぼく》は《あーちゃん》のことを好きになり、彼女もまた、《ぼく》に好きと言ってくれた。
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