-Prologue-

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-Prologue-

この世界は一体いつから狂い始めたのか... 環境破壊、伝染病の蔓延、石油資源の枯渇、その絶望とも呼べる世界の危機が生んだ 「戦争」 あらゆる面で力を持たない発展途上国は、先進国の最新兵器の餌食になった。 また、その先進国でもあらゆる都市が戦場と化し罪のない人々の命を瞬く間に奪っていったのだった。 もはや目的すら定かではなくなったこの長く、終わりの見えない殺し合いに終止符を打つべく ある化学の進んだ国が秘密裏にある兵器の開発を計画する。 その計画、すべての始まりであり根源。 「天使創造理念 (Angel-Creation-Project)」 そうして、幾重にもなる研究、膨大な人体実験の集大成。「天装」となずけられた兵器が誕生する。 「天装」 兵士一人ひとりの個人の能力を数値化。 その基準値をクリアした者だけが所有し、人知を超えた能力が与えられる。 それは、この世界のカタチが創りあげた狂気。 人間そのものを兵器化するモノだった。 しかし、一見危険にも見えるシステムだが、天装は装備することにより人間の本来持つ身体能力を上昇させ兵士一人辺りの戦場における生存率を各段に上げることが可能となる、しかし全ての人間が天装を使用できるわけではなかった。 他にも、個々の能力が突出して高い者、潜在能力の開花により異常な数値を持つ者には特殊な仕様が存在した。 人々は、その風貌と当初の計画の名から、彼らを「天使」と呼んだ。
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