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「かあさん オレ腹減った…」 「ヤダ」 「無理」 「そんな気分じゃない…」 ノートとにらめっこしながら泣きそうな気分の私に息子が声をかけた。 「いやいや 気持ちはわからなくもないけど ちゃんと作ろうよ」 息子は苦笑いをしながら言っている。 (くそ!!) 何だか少しバカにされた様な気になって上目遣いに息子をみてジーとしてみる。 「だからさ…晩御飯は何!?」 息子は少しだけ諦めた様に 様子を伺うように言い換えた 「ない!!」 私の答えに一瞬固まったかと思うと 今度は失笑気味に 「何か冷食チンするわ」 と言って台所に消えた。 (くそー アッサリと引き下がりやがって!!) 「面白くない…」 口からこぼれた…
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