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レヴァンはその異能力について、研究を続けていたのだ。
この旅の目的も、異能力の研究が一番に上げられる。
その異能力についての資料が、ここにあることをレヴァンは祈った。
目を輝かせているレヴァンを横目に、ユーリは彼に問う。
「どうするの?先に調べ事は済ませる?」
「え?あ、いや、そうだな…どうしよ」
我に帰り、返答しようとした。
そのとき。
「きゃああああ!」
「オラてめぇら、退きやがれっ!!」
人混みの中から怒声と、悲鳴が響いた。
二人が訝しげに振り向くと、人混みの中から五人組の、やたらガラの悪そうな男達が走ってくる。距離はまだ遠いが、二人に近づいている。
それぞれ片手に革袋、もう片方にナイフ、といった装備だ。
恐らく、賊か何かかな、とレヴァンが考えると、
「泥棒よ!誰か、捕まえて!!」
なんて声が響く。
数人、男達が泥棒達に組かかるが、あっさり倒されている。
おまけにナイフで刺された者もいたらしく、街の人々は道を開けていた。
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