一章《死神の通り道》

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直撃を受ければ、それだけで消し炭にされてしまいそうな威力を持った光が襲いかかる。 おびただしい破壊の稲妻がレヴァン達の周りに降り注ぐ。 それはまるで、雷が雨のように降り注いでいるかのようで。 それは明らかに、尋常じゃない光景だった。 まあ… その中を、歩くスピードの調整だけでやり過ごすレヴァンや、稲妻の存在を無視しているかのような自然さで魔法を避けまくるユーリはもっと尋常じゃないが。 ふわふわと踊るように移動するユーリを見るレヴァン。 「お前…もうちょい緊張感持てよ?」 止まったり、はや歩きしたりで移動するレヴァンは彼女にそう言った。 しかしユーリは、 「貴方に言われたくないわ」 なんて言って、さらによける。 結局二人に、緊張感なんて無かった。 というか、 「ふああ…そういや昨日寝てねえな…?」 「あら、大丈夫?」 なんて日常会話すら繰り広げるほどの余裕っぷりだった。
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