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「…ふぅ」
一息ついて、武器を消したレヴァン。
周りには、魔物の死体が転がっている。
クリード皇国の国境を越えて、国に入ると早速、二人は魔物の襲撃にあったのだった。
「今どき、王都の近くに魔物の住んでる森があるのはちょっと珍しいわね」
魔物との戦いに慣れていないのか、しばらく時間をかけた後、ユーリが言いながら戻ってくる。
「クリードは自然を大事にする国だからなぁ。文明的に進んではいないけど、食い物はみんなうまいらしい」
レヴァンが調べたところ、この国ははるか昔に、大災害に見まわれた事があったようだ。
当時の王はただただ国の復興に全力を注いだ。
たくさん木を植えて森を再生させて、その影響か、食糧的に他国より一歩進む事ができたそうだ。
「なるほど、クリード皇国は農業大国なのね」
「そうなるな。村の一つ一つが大きくて、国全体が潤っているのも特徴だ」
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