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from王宮
「王様! 宝物庫にあった王家の宝が一つしかありません!!」
「何!? 代々守り増やして来た宝を魔王が盗んで行ったのか?」
儂が日々王妃に隠れ買っていた秘蔵図書を隠して居たのだが、それは無事なのか!?
「多分……。そして、置いてあったガラスケースの側面にはこの紙が張られていました」
「うむ、見せよ」
側近から受け取った紙を開き目を通す。
な、なんだと!?
「それと、ガラスケースが逆さに置いてあり、中に大量の灰がありましたがいったいなんの嫌がらせでしょうか?」
「NOoooooooooooooo!?」
王様は崩れ落ち、orzの体制になった。
その手から落ちた紙にはこう書いてあった。
┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃王宮を出るにしたがい、まず┃
┃は軍資金をと思い国庫と宝物┃
┃庫からお金になりそうな物を┃
┃頂いたであります。 ┃
┃それと、発見いたしました有┃
┃害図書は全て廃棄して、奥様┃
┃にご報告させて頂きました。┃
┃これは、魔王に攫われてしま┃
┃った旦那様の所為であります┃
┃。しっかり奥様方にお叱りを┃
┃貰い、魔王に対する対策を練┃
┃ってくださりますよう、王様┃
┃に言っておくであります。 ┃
┃ アメリア┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
しっかり、やることはやるタイプのアメリアでした。
この事により、王様は(王妃様方に監視付きで)魔王討伐に本腰を入れるのであった。
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