僕の関節は逆可動

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「とまぁ冗談は置いといて、お前にやってもらいたい仕事があったんだ」 甘露先輩は2本目のキャンディーを取り出しながら、ふと思い出したように切り出してきた。 だがそれを聞いた俺は即刻腰を90度に曲げ、手をふとももの横につけて言い放った。 「その件、丁重にお断りいたします」 「いや、お前には拒否権どころか基本的人権すらないんだが」 「まさかの事実キタコレ」 「とりあえず内容ぐらい聞けよ」 「無理だぉ~イヤだぉ~やりたくないぉ~」 「よし、ちょっと待ってろ」 「?」 そう言うと先輩は、生徒会室にある自分のロッカーを開けて、なにやらモノ探しをし始めた。 あれでもない、これでもないと呟きながら探している先輩の背に、恐る恐る疑問を投げかけてみる。 「あの~先輩、一体何をお探しで?」 「ん? 何って逆○刀だけど?」 …………さ、逆刃○?(^ω^;) 「倶○伽羅とか千○桜景厳とかはあるんだけど、それだとさすがに手加減できないからな~。 ○刃刀でぬっ殺してやろうかと」 …………ヤバイオ(^ω^;;) 「あ、阿○陀丸と春雨もあった」 …………タスケテ、ヨウクン(^ω^;;;) つか、千本○景厳や阿弥○丸が入ってるロッカーって、一体中身どうなってんだよ。 ドラ○もんの四次元ポケットか。 「う~ん、逆○刀見つかんないし、この七天○刀でいっか」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな(ry まだバラバラにはなりなくないです! 何卒っ、何卒御容赦をっ!!」 とうとう耐えきれなくなり、冷たい床に額を擦り付けるようにして土下座してしまった。 それを見た先輩は俺の頭に足をのせ、 「次おちょくったら、本当にバラすからな」 と仰った。 顔は見えないが、きっと物凄く良い笑顔を浮かべているだろうコトは、容易に想像できた。
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