夏なんて嫌いだ

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「さっきぶつけたオデコ、大丈夫?ケガしてな~い?」 「ああ、大丈夫だ。って、触んなよ真優」 「痛いの痛いの~、阿蘇山方面へ飛んでけ~」 「えらく具体的だなオイ」 今俺の額で、よくわからないおまじないをしているのは、 三嶋 真優[ミシマ マユ]だ。 俺の幼なじみで年も同じはずなんだが、どうにも発育が遅いらしく、見事に……そう、ロリ体型ですw 一応言っておくが、俺はロリコンなどでは決してないぞ。 変態という名の紳士であり、紳士という名の変態でもあるだけだ。 …………意味わかんないッスね。やっぱ今のナシで。 「恭ちゃん、急に黙ってどうしたの?ポンポン痛いの?」 さわさわ 「いい加減、ちゃん付けで呼ぶのは止めてくれ。それに、今真優が触っているのは俺の大事な場所だ」 「ッ!? ……恭ちゃんのえっち~」 そう言って頬を赤らめる真優の可愛さはハンパじゃなかった。 オタク共に人気なのも頷ける。 「いやいや、別に真優ちゃんは恭助の胸触っただけだからね? そこまで恥ずかしがる必要はないよ?(笑)」 「それもそ~だね~」 コロリとまた笑顔になる真優。 「つーか恭助、読者様に誤解を招くような言い方するなよ」 「フッ、妄想力豊かなのが仇となったな。それより、お前も読者様とか言うなよ。余計なコト言ってると、この小説書いてる馬鹿野rおぶしっ!!」 どこからともなく俺の頭上に、金盥[カナダライ]が落ちてきました。 「……OK. そこら辺には触れるなということか」 「ドンマイ恭助」 「ドンマイ恭ちゃん」 うわぁ~、励ましの気持ちを込めてないドンマイとか、苛立ちしかおきないぜ畜生。
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