次女-千年の挑戦

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「困っているねー、兄貴 そんな兄貴に良いこと教えてあげるよ。 『【シュレディンガーの猫】の定理を打ち破るのは簡単だよ』」 まさか!!! 「顔からするに、察したようだね。 そう… 『箱を開ければいいんだよ! 開ければ明白な答えが得られるからね』」 つまり、僕に猫箱を空けろ…と? む、むむ無理だ! って事は、あのスパッツを僕が僕の手でずり下げろって事だろ?! もしチトセが下着をつけてない…つまりノーパンの場合はどうなるんだ?! …直に…見る…。 出来ない出来ない出来ない!! チクショぉおお! なんてこった! 完全に返し手がなくなった! リザインなのか…? 「どうやらボクの勝ちみたいだね! じゃあ、兄貴にはじっくり見てもらおうかな…。 ボクの、い・る・い・を…」 僕は隠した目をを開けようとした、その時だった。 未だだ!!! かくなる上は、最後の最後の奥の手だ!! ならば、お望み通り開けてやろう! 開けてやるぞ!《猫箱》を!! 「見せてもらおうかチトセ!! 猫箱の中身を!!」 「っえ…っえ!! ぃいやぁああ!!」 『パンっ!』 勝負は一瞬だった…。 チトセは僕の左頬を真っ赤に腫れ上がるほどに、つよく平手打ちで叩いた。 そしてチトセは真っ赤な顔をして、瞳をウルつかせている。 「兄貴の兄貴の…おにぃちゃんの… う゛ぁかぁああ!!」 そう言うとチトセは家を飛び出していった… しっかり食パンをくわえて…。 「バカで結構… だがな、お前は猫箱を空けるのを拒んだ…。 すなわち、猫箱の中身を知っていたチトセは猫箱の中身が恥ずる物なので、見せるのを嫌がった。 A,チトセはノーパンでした。 はははっ! 今回も僕の勝ちだ!!」 なのに何故だろう… 涙が出ちゃう…高校生だもん。 fin
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