次女-千年の挑戦

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こんにちは、イツです。 今日は土曜日。 僕はヤヨイが作ってくれた朝食をすまして一息ついていた。 「兄貴、部活いってくるー」 この常に全力投球、太陽娘が次女 千年-チトセ-。 ショートカットにはねっ毛、陸上部と言えばその手のジャンルの方々から拍手喝采がおきるだろう。 「っあ、チトセ! 最近洗濯機物が出てないぞ? 部屋に脱ぎっぱなしじゃないのか?」 洗濯は僕がしてるから解るのだが、最近チトセの洗濯物とくに下着類が出ていない…。 仮にも女の子なんだからそういう所はしっかりしなければ駄目だ。 陸上部の女の子の汗で蒸れた下着をクンカクンカしたいという願望の危険な人間も世の中には存在するのも事実。 「へー? 洗濯物ならちゃんと出してるよー」 「本当か? ほら…その、服とかはちゃんと出てるのだが… 下着類が…出てないぞ」 妹に下着の話をするのは言いづらいものだ。 僕は頬をポリポリとそそくさくかきながらチトセに聞いてみた。 「あっ、パンツとかか? ボクはパンツなんて穿いてないぞ? スパッツ穿いてるからな!」 そう言うとチトセは制服のスカートをたくしあげてスパッツをこれ見よがしに見せつけてきた。 「ば、ばかお前! そんなもん見せるな!! はやくしまいなさい!」 「えー、なんで? スパッツは下着じゃないよ? スパッツって言うのはもともと防寒用の『衣服』なんだから、別に見られても恥ずかしくないものなんだけどなー」 目を隠した手の指の隙間からチトセのニヤニヤとした顔が映る。 どうやらコイツ…僕に宣戦布告をしてるらしい。 チトセのやつは昔から何かと僕に挑戦をしてきた。 その度、返り討ちにしたが…どうやらまだ懲りていないらしい。 状況は僕が一方的に不利、勝利条件は曖昧、返し手も未だなし…か。 だが、面白い!! この勝負、のった!
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