学園で儀式で戦闘で

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      エスティオン。7本の世界樹の恩恵を受ける世界。科学の進歩がなく、魔術によって人々が生活する世界。 魔術とは世界樹が出しているリアを消費し、人が刻む術式や詠唱により使うことができる。 世界樹が発生させているリアは1本ごとに属性が異なり、地水火風光闇無の7つの属性に分かれている。 属性魔法は下級、中級、上級、最上級に分類されているが、禁術、古代魔術、ロストマジックなどもあり、その種類は無限にあるとされている。 また、世界樹同様種族も7つに区別され、それぞれ人間、獣人、獣族、蟲族、鬼族、魚人族、聖族、魔族に分かれている。 人間、獣人、獣族は共生しているが、他の種族は互いの交流がほとんどない。 特に、聖族と魔族は他の種族が立ち入ることのできない聖域、魔界に住んでいるため、その姿を見ることもほとんどない。 聖族はエルフとも呼ばれ、知識、寿命、魔術において右に並ぶ種族はいない。 魔族は世界の裏側にある魔界に住むと言われ、エスティオンに災厄をもたらすと言われている。 階級が低い魔族は魔獣と呼ばれ、たびたびエスティオンに姿を現すことがある。階級が高くなると魔人と呼ばれ、魔獣とは桁違いの強さを誇る。 しかし魔人は魔界から出ることができないため、誰もその姿を見たことはない。 そんな世界にあるとある学校で、これから使い魔召喚の儀が執り行われようとしていた。
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