U.C.0079.12.30-31.

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着替えを済ませ、自室のドアを開くと私の補佐官であるアリン・ローザ軍曹が敬礼して立っていた。 「非番の所、申し訳ありません。ミラン・マグナル中佐」 器量は良いのだが、真面目な性格の為か浮いた話は聞かない女性だ。 「構わん。事が事だ、ジャスティンに私のMSの整備をさせておいてくれ、ここいらで攻めてくるだろう」 通路の壁に設置されたグリップを握り、ブリーフィングルームへ向かう。 その後ろを着いてくるアリン。 「了解しました。…ですが、今回は部隊の指揮を主眼に置いて早期からの出撃は控えた方が良いのでは?中佐に何かあった時は…」 「私は、現場主義だ。チェスの様に盤だけを見て勝てるものでも無い…何か起こらない様に、私が前に出るよ」 ア・バオア・クー内の兵達がざわざわと騒いでいるのがよく聞こえる。 「ですが…!」 「今度、君の好きなワインをあげよう。それで見逃してくれ」 そこまで言うと彼女は何か言いたげな表情を見せて立ち止まった。 「…頼むよ…」 彼女の視線を背中に受けながらブリーフィングルームのドアを開く。
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