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コスチュームのオートケロリカバーが作動しているお陰で、彼女のコンディションは、まともに戦闘が行える状態にまで持ち直していた。
「ええ! 電話は終わったわ!」
「なら、戦闘再開ヅモ!!」
無駄ヅモーは高速で接近し、その剛腕を振り被る。
「動作が大きい!!」
ケロリンの金属バットの先端が、無駄ヅモーの顎に突いた。
その威力の凄まじく、彼は軽々と宙に浮き、背中から地面に叩き付けられたのである。
「どれだけ体を鍛えても、顔だけは鍛えることが出来なかったみたいね」
ケロケロバズーカの先端を向け、ケロリンは不敵な笑みを浮かべた。
「こ、小癪な……ヅモ」
「これでトドメよ、スターライトォ! ケロケロー! びぃーむ!!」
ケロケロバズーカのボタンを押すと、先端から瞬く間に超特大のビームが発射され、道路を削りながら無駄ヅモーを呑みこんだ。
ビームは数秒で消え、跡には黒焦げになった無駄ヅモーが倒れていた。
「お…おのれ……マジカル☆ケロリンめぇ……ヅモ……」
そう言い残し、無駄ヅモーは内側から光を発し、爆散した。
「これで日本中の雀士のツモが守られたわ! 今日もみんな、ハッピーケロデイズね!」
エムピーが切れ、変身が解けたケロリン――もとい女子高生は、天高く拳を掲げた。
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