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2012年、東京。世界の国々の中の一つの国である日本の首都であるこの都市の中心部に位置する学校『私立黒野須学園』。この学校はこの都市、いや、他の都市の学校よりも発達している学園である。
そんなこの学園の高等部の一年生の教室で楽しく会話をしている生徒が多くいる中で一人、自分の席でボーッとしている少年がいた。
目立つ白銀のツンとした髪に、これも目立つ真紅の瞳。
少年の名は『紅野和希』(こうのかずき)。この学園の男子バスケットボール部に所属している生徒である。
「しっかし、眠いな~マジで」
実は彼、昨晩大好きなバスケのDVDを何度も見ていたせいか、気づいた時にはもうすでに朝の5時であった。
(しかも平和。全くもって素晴らしいな~)
アハハハハ、アハハハハと幸せな声で一人笑うその姿は周りから見れば只の変人であった。
そんな笑い声と共に朝の予鈴が鳴り響いていった。
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