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それからの日々は敦稀は忙しく動き回っていた。
デビューまでに練習をたくさんしなければならない。
そのため夜も遅くまで部屋に電気が点いていた。
そして迎えたデビューの日。
敦稀とは、朝少し会っただけで、直ぐに出かけて行ってしまった。
『注目の新人デビュー!』とテレビで大きく報道される。
やったね!敦稀。
嬉しいなぁ。
嬉しかったけれど
スキャンダルを防止するため
今までのようには会う事ができなくなった。
「寂しいよ…敦稀。」
「ゴメンな。もう少ししたら落ち着くだろうから、そしたらデート行こう?」
「…うん!」
そんな言葉を交わした数日後には、
敦稀を見るのはテレビの中だけになっていた。
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