私の彼氏は芸能人

7/12
前へ
/12ページ
次へ
当日。 会場はたくさんの人で埋め尽くされていた。 時間ギリギリに中に入った私は、一番後ろの席に着く。 すぐに照明がおちて曲が流れ出した。 『皆~!今日はありがとう!!最後まで楽しんで行ってね』 敦稀が無邪気な笑顔で話してる。 その顔を見れただけでいいと思った。 お客さんはみんな立ち上がって盛り上がってる。 私は座ったまま歌に聞き入っていた。 もう終わりに近づいてきたので静かに席を立つ。 その瞬間ちょうどすべての曲が終わり、歓声があがった。 「ばいばい。敦稀…」 小さく呟いて会場から出ようとした。 その時… 『こら、柑那!出て行こうとするなよ!』 敦稀がマイクを通して言った。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加