-僕は白い家に住んでいる-
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朝食を終えて外に出ると、黒猫が一匹歩いていた。よく、この近所を歩いている猫だ。 名前はない。野良猫だ。誰かに名前をつける権利は、僕にはない。なので、そのまま、猫、と呼んでいる。 僕は彼に、昨日のキッシュの残りをやった。彼はキッシュが好きだから、僕はよくそれを焼く。彼のために作っているような気もする。
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