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ある日、一人の少年が桜が舞い散る坂道を、駆け上がって行く少年がいた。
少年「ヤベェ!遅刻だチコク!!」
彼は、不知火翔太。
運動も勉強も人並みであり、至って普通の高校三年生である。
翔太「クソ!新学期早々から遅刻なんて、笑い話にもなりゃあしねぇ!」
翔太はそう言いながら、坂道を更に駆け上がって行く。
息を切らしながら、駆け上がっていると、道路の向こう側は日傘をさしている女性の姿が翔太の目に写った。
翔太「何だろう、あの人。」
翔太は少し気になったが、遅刻ギリギリなので、急いで学校に向かった。
女性(フフフ……彼にしましょう♪)
その女性は、翔太を見て、そんな風に妖しい笑みを浮かべた。
これが、翔太の人生を大きく変えることになろうとは、誰も知らない。
そして、翔太自身もこれが最後の登校になろうとは知る由もなかった。
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