1016人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
幹部全員がそろった広間。
皆の顔を見渡して私は伊東さんが企てている『近藤さん暗殺計画』それから5日後に起こる『坂本竜馬暗殺の犯人容疑』な話をした。
新八や平助は怒りを露にしていた。
でも一番怒っていたのは総司だった。
一瞬で目の色が変わり、横に置いてあった刀を握ろうとしていた。
「総司。」
私は隣に座る総司に顔を見る事なくけして大きくないでも有無を言わせない声で声をかけた。
「芽衣実ちゃん・・・」
刀を握った手を制した。
「このネタの為にお前御陵衛士に間者として入ったのか?」
「はい。ま~それだけが理由じゃないんやけど。」
眉間にこれでもかと言うほど皺を刻みこんだ土方さんは腕を組んで対策を思案中。
「対策は任せます。
今回私の目的は既に完了済みやから、後は土方さんの思う様にどうぞ。」
「もちろん僕も参加しますからね。」
「そうやな。みんなで行こう。」
私は総司に微笑みかけた。
「総司だけじゃない。
この場にいる皆同じ気持ちなんやから。」
そう言うとやっと強張らせていた身体を壁に預けてくれた。
「わかった。
芽衣実は少し休め。
ご苦労だったな。」
「はい。
って部屋どこ??」
「俺が行く。」
そう言って立ち上がった一君にん付いて私は広間を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!