1018人が本棚に入れています
本棚に追加
「目が覚めて本当に良かったです。」
優しく頭を撫でてくれる山南さん。
いつも優しい山南さんは誰よりも戦いが嫌いで、人が傷つく事が嫌いで。
そんな彼だからこそ、土方さんや近藤さんのストッパー役になってくれる。
「ごめんなさい。」
「さ、皆さんも、芽衣実さんはまだ安静が必要なんですから一度部屋に戻って寝て下さい。
皆さんもずっと起きてたでしょう。」
そう言って有無を言わさない、でも本当はみんなを心配してくれてる優しさを含んだ表情で部屋からみんなを追い出した。
「斎藤君は傍にいてあげて下さいね。
ただし、ちゃんと睡眠はとる様に。」
私にもう一度優しい笑みを向けて山南さんは部屋を出て行った。
「すまん。今回の事で皆にばれてしまった。」
「ううん。いいよ。
別に隠してたい訳じゃないし。
まっ冷やかされんで済みそうなタイミングやし良かったんじゃない?」
申し訳なさそうな顔の一君に笑顔を向け、『一緒に寝よ』と言うと心配そうな顔で笑いながら傷口に当たらない様に抱きしめてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!