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私は、毎度桜の木の前で愚痴を言うようになった。
確か高校一年生の二学期からだ。
あの頃、友人の一人が知らない子と陰で私の悪口を言ってるのを聞いてショックを受けて泣いていた時、この桜を見つけた。
何故かこの桜の側にいると、次第に落ち着いていって元気を取り戻した。
それ以来だ。
「私ね、毎度思うんだ。断った時の相手の悲しそうな顔わたし酷い事してるなって・・・。けどそれと同時にわたしも恋ができる体質だったら相手のその気持ちも緩和させてあげられたのかなって・・・。」
結局、変わらないかもだけど・・・。
そう呟きながら膝を抱えて頭を伏せた。
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