未来の君へ

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しばらくすると画面左端から皇帝陛下が出て来た。 陛下は席に着くとすぐに口を開いた。 「親愛なる日本国民のみなさん、突然の会見で踊ろかせてすまない。 今日は重要な話しがある。」 先生達は固唾を飲んでテレビを見守っている。 「最近の隣国との領土問題や米国と朝鮮の関係悪化はみなも存じていることだろう」 なんか難しい話しになりそうだな。 帰りたいけど帰りずらい。 そんな私の気持ちをよそに陛下の話しは続く。 「近い内に朝鮮と米国は戦争を始めるじゃろう。 現に朝鮮は米国に宣戦布告をしておる。 戦争になれば我々にも少なからず影響が出てくるじゃろう」 陛下は私達に訴えかけるように訪ねる。 「ならもしそうなったとき我々はどちらに付こう?米国?朝鮮? 普通に考えたら米国じゃろうな。 じゃがワシが出した答えはそのどちらでもない。 答えはどちらにも付かないじゃ。 つまり日本はその戦いを辞めさせるため第三者勢力として立ち上がる、こういうことじゃ」 「おい、嘘だろ?」 「第三者勢力ってなんで私達も戦争に参加しなければならないの?」 先生達が再び騒ぎ出した。 それもそうだ。いきなり戦争参加とかいう言葉出されても誰も信じない。
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