未来の君へ

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「ええー!」 思わず声がででしまった。 「木々奈、話しの最中だ。黙っとけ」 そんなこと言われても先生達もさっきは喋ってたくせに。 陛下の話しは続く。 「悪いが君達全員戦争に参加させることはできない。 正直、大半の者が足手まといで居ない方がいい。 だから君達で殺し合ってもらい、そこで生き残った1万人には戦争に参加してもらう。 単純じゃろ」 何を言っているんだ、この人は。 人を殺すことが単純? ふざけている。 なんで自分の国の人間を足手まといなんて言えるの!? 今まで冗談混じりで聞いていた私もその言葉には怒りを覚えた。 先生達もさっきとは違いいろいろと文句を言っている。 すると一人の先生の言葉が耳に留まった。 「こんなん結局、勝っても負けても待つものは死だけじゃないか」
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