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携帯の目覚ましの電子音が部屋に響く。
静かな静寂な部屋。
カーテンからは朝の木漏れ日がもれている部屋。
もぞもぞと手だけを布団からだしベッドのヘッド部分に置いてある携帯を取る。
「……はぁ」
携帯を切り、少しの静止からの溜息。
それはいつもの事。
そして、朝が来たと言う事は俺、堺 広樹の憂鬱な一日が始まると言う事だ。
そんな事を言って、それが揺らぐ事はない。
「やっぱ、新聞配達のバイト毎日入れればよかった」
言っても遅い。
仕方なしにベッドから起き上がり制服に着替える。
そして、未だ静かな家の中を歩き、顔を洗い歯を磨く。
そして、台所へ行って弁当を作る。
それが俺の日常。
始まりの朝。
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