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弁当が作り終えた時、リビングの扉の開く音がした。
「…あら、起きてたの」
「………」
嫌な奴にあった。と思った。
てか思ってる。
俺は鞄に弁当を入れて菓子パンを持って無言のままリビングを出る。
「本当に可愛くない子」
……関わりたくないから何も言わないのにウザい女。
この女。
一応。俺の母親。
義理のだけど。
俺は兎に角こいつが嫌い。
この人が連れてきた兄弟も。
俺の母親はとても綺麗な人だった。
優しくて。温かくて。
大好きな自慢の母さんだった。
けど、数年前。
俺が6歳の頃。病気で死んでしまった。
大好きだった母さんは助からなかった。
でも最後に言われた事を覚えている。
俺の小さな手を握って「お父さんをよろしくね」と微笑みながら言ったのだ。
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