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父さんに言われたら諦めるしかない。
唇を噛みしめながら、我慢した。
ただ一枚。俺の持っている俺と母さんが一緒に写っている写真の事を隠して。
そして、あの女の子供だ。
俺と同い年の可威と言う天使のように可愛い子。
俺を構い絡んでくる。
我儘を言い、俺が聞けなければ義母が俺に怒る。
そして、その兄。
一つ上の兄もたまそうだった。
弟の事が大好きで溺愛していた。
だから、俺になついた事が腹立たしいらしい。
睨み殴る事もあった。
母さんより劣るが綺麗な義母。
王子様のように綺麗な義兄。
天使のような可愛い義弟。
平凡な俺。
周りは贔屓するのが目に見えた。
この人達が来てから、学校では兄弟に惚れた奴らが俺を省き始め、虐めをするようになった。
仲の良かった友達も手のひらを返したように俺へ暴行を図った。
目に見えて虐められて帰ってきても父さんは会社で帰りが遅い。
その前に証拠隠滅をする、兄達。
怪我が増えたと聞かれて、虐めに合ってると言ったこともあった。
信じてくれると思った。
けど、……こいつらの効果は俺の父親にもあったのだ。
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