涙とその後

5/31
前へ
/474ページ
次へ
・-・-・-・-・-・ 翌日。 薬が効いたのか、熱は大分下がっていた。 多分、薬をあまり飲んだことが無いのかもしれない。 それに、処方されたものだからかもな。 何食わすか。 起きたらやっぱ食わせないとだし… 「お粥でいいか」 病人だし。 その時だった。 ――ピンポーン…ピンポーン… と、チャイムが鳴った。 それも、玄関の所のチャイムらしい。 …は? まて、その前に下から呼ばれるだろ。 って事はだ。 俺の両親とは絶縁してるから居ない。 そして恋人と言う物も居ない。 来るとすれば。 「マサー!なんであけてくれねぇ……っぶ!!」 俺の知っている限り、こいつしかいねぇ。 「朝っぱらからうるせぇ、黙れ!」  
/474ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13628人が本棚に入れています
本棚に追加